医院開業・クリニック開業を決意する前に
医院開業のよくある質問
医院開業をお考えの先生から、実際にご質問を頂戴した内容をQ&A形式でまとめました。
- 都市部での医院開業を希望していますが、大丈夫でしょうか?
- 都市部での医院開業について教えてください。
- 現在の勤務先病院や、診療科目によります。
- 先生が現在ご勤務されている病院の近隣で医院開業を検討されていて、病院からの患者さま供給が約束されている特殊な場合は開業可能だと思われます。
(※ただし、勤務先の医療機関とは開業後も円満な関係を築きたいので、退職時は筋を通して、円満な退職をお勧めします。)
それでも、病院からどのくらいの距離を持つのか、自力でどれだけ患者様を集められるのか、診療圏調査の数字や現在診ていらっしゃる患者様の分布の分析などを基に、慎重に場所を選定する必要があります。
自宅が都内にあるためできるだけ近くで開業したいという場合は、かなり慎重に場所の選定をする必要があります。世田谷区、目黒区、新宿区、渋谷区、港区は、すでに開業されている先生が多く、開業をご希望される先生も多い激戦地区です。
ただし、場所を厳選した上で特色のある医療が提供できれば、開業は可能ではあると思います。
一概に、都市部だから医院開業が無理だとは言いませんが、一般的に都市部での開業は急速に難しくなりつつありますので、開業するにあたりどのような医療サービスを提供するのかコンセプトを固め、その医療ができる場所を探すことをお勧めいたします。
近年、超過密激戦区だった世田谷区の診療所数は逓減しています。閉院数が開院数を上回っているからです。先行して開業された診療所でも、赤字経営が増えており、閉院数は増加し、区全体の診療所数はこれからも減ることが予想されます。
激戦の都市部では、勝ち組と負け組がハッキリと分かれています。その差を生み出しているのは、「経営力」です。
「経営力」といっても、患者さんにとって「便利な」診療所になる必要はありません。しかし、「満足できる」診療所であることは必須です。開業場所も、診療科によっては駅前である必要はなくなってきています。
都市部では開業後の「経営力」を院長一人で支えることは不可能になりつつあります。「経営力」を共に支える院外のパートナーを、開業前から揃えておくことが、成功を左右する時代になっています。
都市部での開業について
都市型開業について動画でもご案内しております。
都市部の開業は激戦であり競合が多いため参入が厳しいですが、コロナの影響から不動産市況には変化がみられます。
専門性が高く差別化の図れる診療科目であれば、それを逆手に、好立地での開業戦略を展開することも可能です。
ただし、郊外、都市部、いずれを選ぶとしても、開業において非常に重要なものを忘れてはいけません。
その他のよくある質問はこちら
- Q1.自己資金はどれくらい準備しておけばよいですか?
- Q2.銀行借入はできますか?
- Q3.医院開業前にマンションの購入を考えています
- Q4.医院開業前に自動車を購入したいのですが?
- Q5.医院の開業場所についてはどのように考えればよいですか?
- Q6.都市部で医院を開業しても大丈夫でしょうか?
- Q7.都内在住で開業地は埼玉ですが、引っ越しが必要でしょうか?
- Q8.開業後、患者様は本当に来ますか?
- Q9.日本政策金融公庫はクリニック開業資金への融資は対象外と聞きましたが?
- Q10.医療機器を購入はやはり現金が良いでしょうか?資金の面で不安があります
- Q11.妻が医院開業に対して不安を抱いています
- Q12.医院開業準備に使ったお金が経費になるって本当ですか?
- Q13.親族が開業費用を出してくれると言うのですが?
- Q14.金融機関からの借入資金の返済について
- Q15.クリニック開業時の標榜科目について教えてください
- Q16.開業時の建築費用について教えて下さい
- Q17.二人で開業をする場合の注意点はありますか?
- Q18.医師会に入る必要はあるんでしょうか?