開業のきっかけ
なんとなく開業を意識しているけれど、実際に開業に踏み出すのはどういったきっかけなのだろう?
開業医の先生方は何をきっかけとして開業へ踏み切ったのかは、専門科目などが異なっても気になる点かと思います。
FPサービスは多くの先生の開業支援をさせていただいていますが、先生たちに開業を考えたきっかけを聞いておりますので、こちらでご紹介いたします。
ご自身のやりたい医療の追求
勤務医として日々診療を行いながらも、もっと多くの患者さんを診たい、専門性に特化してその診療を突き詰めていきたいと考え、開業に踏み出された先生方です。
もんなか泌尿器科
五十嵐 敦 先生

大学を卒業後、昭和大学病院や昭和大学江東豊洲病院、独立行政法人国立病院機構災害医療センターで、多くの患者さんの診察・治療にあたってまいりました。 泌尿器科の疾患はADLを大きく損なうことが多く、なるべく多くの患者様の治療をしたいと思い、開業の道を選びました。
お茶の水甲状腺クリニック
宇留野 隆 先生

卒後10年ぐらいのころ、当時勤務していた神戸の甲状腺専門病院の同僚の多くが新規開業で専門クリニックを立ち上げましたが、多くは内科医であり、外科医は皆、開業後はメスを置いていました。
ただ、真新しいクリニックを見学に行くと、そこには皆、それぞれの院長らしさが反映された空間が、おのおののこだわりを反映して作られており、羨ましい気持ちを少なからず感じていました。
それでも、自分にとっては別世界と思っていましたが、同じころから、非常勤で午前の専門外来と午後の手術を総合病院で行う機会を得て、10年以上続けるうちに、専門性を生かした欧米スタイルのクリニック開業で手術を続けていくことができるのでないかと考えるようになりました。
新宿南口レディースクリニック
市田 知之 先生

出生前の胎児疾患の診断は、赤ちゃんの予後を改善する為にも重要であると考えるようになりました。
それらの経験から、胎児医療を学ぶためイギリスに留学し、帰国しました。
その後、同じ市中病院で勤務しておりましたが、よりイギリスで学んだことを妊婦さんへ還元したいと考え、開業することを決心しました。
まえはら整形外科クリニック
前原 秀二 先生

私は勤務医・特に脊椎外科医として、手術前後の患者様の診療に関わって参りました。
手術によって、患者さんの症状は楽になり、満足して頂くことができましたが、手術適応までには至らない方や手術を躊躇される方も多くありました。
その様な方に対し、身近な存在となり、外来での運動器リハビリテーションによって、機能を回復し、少しでも苦痛を和らげたいと思い、開業を決意しました。
北戸田ナノ整形外科クリニック
加藤 仲幸 先生

私は、整形外科の中でも脊椎外科医として、脊椎手術ばかりしていたこともあり、当初、開業することは、あまり考えていませんでした。
然しながら、年齢とともに徐々に視力が低下し、手術をして見えづらいなと思うことがしばしばありました。
このまま手術をすることができるのだろうか、長い間手術療法に携わるのは難しいのではないかと思うようになり、開業を考えるようになりました。
酒田駅前メンタルクリニック
渋谷 直史 先生

精神科医として大学病院や総合病院で勤務するなかで認知行動療法と出会い、「認知行動療法を専門的に行えるようになりたい」と考えるようになりました。
共働き世帯の子育ての難しさから大学病院での勤務に限界を感じ精神科病院に移りましたが、地方の精神科病院は限られたマンパワーの中で様々な機能を期待されており、そのなかで認知行動療法を専門的に行うことは現実的ではなく、日々仕事に追われる結果となりました。
「認知行動療法を実践できる場がどこかにあるはずだ」という思いから理想の職場を探し求めた結果、自ら医療機関を立ち上げるのが最適な方法であることに気づき、開業することに決めました。
川田耳鼻咽喉科クリニック
川田 和己 先生

もともと医師を志した頃から開業は一つの選択肢と考えていましたが、本格的に考えるようになったきっかけは、2013年に大学病院から新小山市民病院へ派遣となったことでした。
それまで勤務していた大学病院と比べ、患者ひとりひとりとの距離が密接で、患者の喜びや苦しみを自分のことのように共有できたからであり、その頃40歳を迎えた時で人生の節目ととらえ、開業したいという想いが強くなっていきました。
ふせき心療クリニック
布施木 誠 先生

大学病院や精神科病院、大学保健管理センター医師、法務省医務官勤務などを経て、臨床心理士を養成する心理系大学・大学院の教授職を勤める運びになりましたが、どうにも臨床実践に対する愛着が強く、またEBM全盛の研究活動にも馴染めないものがあり、定年まで7年余り残して(教育活動に未練はあったのですが)クリニック開業を決意しました。
お子さんやご家族との時間のため
理想とされる医療を求めながら、お子さんなどご家族との時間も大切にしたいという想いから開業を決意された先生方もいらっしゃいます。
柏駅前内科・皮ふ科
斉藤 翔伍 先生

総合病院に勤務する中で病院での制約があり、患者様に踏み込んだ治療ができない事が多々ありました。
決められた中での診療も必要と理解していましたが、自分自身で納得がいくまで患者様と向き合いたいと考えたのが、開業を最初に考えたきっかけです。
また、夫婦で医師をしていますので、夫婦で家にいない時間が多く、今後は子供に対しての時間も作ってあげたいと考えるようになり、自分自身で時間を作れる開業医になろうと考えた事もきっかけです。
ふじた皮膚科クリニック
藤田 歩 先生

子育てを機に大学病院勤務を辞め、クリニックでの非常勤勤務をしながら、子育てと仕事の両立を考え、いつの日か自宅近くでの開業を思い描くようになりました。
押上なりひら皮膚科・形成外科クリニック
原島 要人 先生

- 開業医として自分ができる手術やその他の治療で、必要としてくれる患者さんがいると確信したため。
- 40歳後半となり、50歳になる前に新たなことに挑戦したいという気持になったため。
- 親のことを考えると、なるべくそばにいたいという気持ちになったため。
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医院開業でもっとも大切なのはコンセプトであると考えております。それはどのような医療を行いたいか、そして医師としてのライフプランや理想とするQOLに基づくものになります。
専門性を活かして医療を続けていきたいけれど、ニーズがあるものか不安。今後は家族との時間も大切にしたいが、開業という選択肢がそれをかなえてくれるのか。
医院開業を意識しながら、なかなか踏み出すのが難しいという場合に、一度今のお考えをコンサルタントにご相談してはいかがでしょう。