開業医の年収と勤務医の年収
経費の活用で額面以上に差が出ます

開業を決意されるには様々な理由があるかと思いますが、勤務医を続けるのか開業医になるかでしっかりと検討・考慮したいのはやはりお金の問題です。

先生ご自身のライフプラインに合わせて、勤務医でいるべきか開業医になるかの選択をしていきますが、このページではその月収、年収の比較を厚生労働省のデータを元にご紹介いたします。

まず大前提として、開業医の収入は給料ではなく「収支の差額」であり、勤務医の収入とは意味合い、構造が異なっている点を理解したうえで、データをご参照ください。

勤務医と開業医の平均年収比較

勤務医 年収:約1,491万円
開業医 年収:約2,763万円

厚生労働省 中央社会保険医療協議会 第22回医療経済実態調査(医療機関等調査)−令和元年実施−p.273 p.276

各科目の平均月収と平均年収

どのような科目で診療していくかによって、収入にも差が出る場合は多くあります。

また、同じ科目であったとしても、その開業戦略や診療方針によっては大きく収入が異なることもありますので、以下はあくまで平均的なデータとしてご参考ください。

科目名をクリックいただくと、各科目別年収、開業資金や開業のポイント紹介ページをご覧いただけます。

内科 月収:約201万円(年収:約2,424万円)
皮膚科 月収:約226万円(年収:約2,709万円)
整形外科 月収:約249万円(年収:約2,988万円)
小児科 月収:約256万円(年収:約3,068万円)
産婦人科 月収:約153万円(年収:約1,834万円)
眼科 月収:約126万円(年収:約1,512万円)
耳鼻咽喉科 月収:約158万円(年収:約1,890万円)
精神科 月収:約216万円(年収:約2,587万円)
外科 月収:約164万円(年収:約1,977万円)

厚生労働省 中央社会保険医療協議会 第22回医療経済実態調査(医療機関等調査)−令和元年実施− を参考に集計

勤務医と開業医では年収の意味が異なる

ここまで厚生労働省の調査をもとに、勤務医と開業医の年収比較を見てきました。

しかし気を付けていただきたいのは、勤務医というサラリーマンと、開業医という個人事業主では、その”年収”という言葉の意味が大きく異なっている点です。

それぞれの所得の考え方

勤務医の手取り = 給与 ー 税金
開業医の手取り = 売上 ー ( 経費 + 返済 + 税金 )

勤務医と開業医はそれぞれ、手取りについて上記のような式で表すことができます。

開業医は個人事業主として経費の利用が可能です。経費をどのくらい計上していくかで税金が変わります。

必要経費を多く計上し所得をあえて減らすことで、収める税額を軽減することができるのです。

所得を減らしてしまっては意味がないと思えるかもしれませんが、開業医はあらかじめ固定資産税や家賃、光熱費を経費として計上する手段をもち、勤務医のように課税された後の手残りからそれらを支払っていく必要がありません。

勤務医にも給与所得控除の利用はあるものの、それらは自分でのコントロールが出来ず、ほとんど上記計算式にのっとるしかありません。

たとえ額面上同じくらいの年収だとしても勤務医と開業医では意味合いが異なっているのです。

開業医は経営の成功がカギ

そもそもの収支構造の違いを理解したうえで、勤務医と違い開業医には経営の成功が求められます。

開業医は安定した収入が約束されていません。経営状態によって収支が左右される中で、いかに経営を軌道に乗せていくかが重要です。

弊社無料相談をご利用ください

厚生労働省のデータで示されるように、一般的には勤務医は薄給、開業医は高収入というイメージは確かにあります。

しかし、勤務医と開業医ではそもそも年収の意味が異なっている点をしっかり理解し、どれだけ使えるお金を確保したいのか、ライフプランを交えての検討をしなくてはなりません。

また、開業医の間でも収入は大きく差があり、ただ開業すれば収入がアップするというわけではありません。しっかりとした戦略を持って開業し、経営において成功することではじめて高い収入を得ることができます。

開業を検討されている先生は、ライフプランと合わせて弊社無料相談を一度ご利用ください。コンサルタントが現在の収入から開業の戦略についてまでお話を伺い、アドバイスさせていただきます。

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