循環器内科の開業資金・自己資金・年収
循環器内科の開業資金の目安
自己資金0で開業できる場合もありますが、内科のなかでも立ち上がりが遅い科目のため、1,000万円程度の自己資金があると、開業時の余裕がうまれ、選択の幅も広がります。
テナント開業では、運転資金を含めて7,000万円〜8,000万円ほど必要となります。
戸建て開業は、地域によって差はありますが、1億円〜1億5,000万円前後となり、地方にいくほど総額が大きくなる傾向がみられます。
循環器内科開業のポイント
一度ついた患者様が他のクリニックに流れることが少ないというのが循環器内科の強みです。
しかし、先ほども説明した通り、立ち上がりが遅く、患者様が定着するまでに時間がかかります。
安心して開業するためには、期待できる患者様の数とライバルクリニックの数を分析し、専門家とともに事業計画を立て、十分な運転資金を確保することをおすすめいたします。
認知してもらうために
循環器内科は、患者様からすると、「何を診てもらえるのかわからない」科目です。
したがって、認知してもらうための工夫が必要となります。
クリニック名の工夫
クリニック名に、「〇〇ハートクリニック」とつける先生もいらっしゃいますが、精神科と間違ってしまう患者様もなかにはいらっしゃいます。
とはいえ、「○○循環器内科」よりは、キャッチーで読みやすく書きやすいため、ここはアイディア勝負となります。
間口を広げるのも戦略の一つ
立ち上がりをよくするために、スタート時は、ファミリークリニックのように間口を広げて診療を行うというのも戦略の一つです。
最初は、感染症でも花粉症でも幅広く受け入れるようにします。
次第に専門領域の患者様が定着し、かかりつけ医として選んでくれるようになります。
この段階になると、他の診療科目の患者様は自然と減っていくことでしょう。
医療機関との連携
多少勇気のいることですが、しっかりとした事業計画があり、運転資金も潤沢である場合、糖尿病の患者様や呼吸器内科の患者様は最初から診診連携で紹介していくことも選択肢としてあります。
「紹介状を出すと患者様から敬遠されるのではないか」と心配されるかもしれませんが、適切な紹介は患者様の評判を上げ、他の専門医の先生方から紹介が来るようになります。
開業前から、信頼できる専門医の先生が近隣にいるかを調べて、ご挨拶に行くことは当然として、適切な時期に医師会に入会することも大切です。
ホームページのトピック作りにも工夫を
循環器内科では、「高血圧症」「不整脈」「息切れ」が検索において重要なキーワードとなります。
また、意外とクリックしてもらえるキーワードに「足のむくみ」があります。
実際に、「足のむくみ」を検索していたところ、クリニックのホームページがヒットし、来院したという事例もありました。
市販の加圧ソックスより、医療用の加圧ソックスが欲しいという理由で来院される患者様もいらっしゃいます。
開業すると、思ってもみなかった患者様が、意外な理由で来院されたりすることもあります。
あわせて、トップページに「心臓と血管」を中心に診療する医療機関でありながら、生活習慣病も診療可能であることをアピールしておくことが重要です。
患者様視点になって考える
循環器内科の先生からすると、「胸痛」というキーワードでトピックを作成すると良いのではないかと考える先生もいらっしゃることでしょう。
ですが、実際のところ患者様は、「心臓 痛い」、「心臓 痛み」などと検索されます。
心筋梗塞や狭心症とは無関係の方が、こちらのキーワードで検索され来院されることがあるのです。
したがって、キーワードは「心臓の痛み」とし、緊急を要する痛みとそうではない痛みを説明し、「お近くの循環器内科を一度受診されることをおすすめいたします」と記載しておくと良いでしょう。
易しい言葉に直してみましょう
最近は、健康情報番組が増えたことで、ホルター心電図も一定数認知されてきました。
しかし、患者様の多くは、「24時間心電計」や「24時間心電図」などと検索されます。
このように、患者様の視点に立ち、難しい言葉は易しい言葉に直してみると良いでしょう。
循環器内科で取得する施設基準
開業のコンセプトによって必要、不要なものがございます。
かかりつけ医機能の評価
がん治療関連
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