クリニックの医療機器購入時の注意点

クリニックの医療機器購入時の注意点

クリニック開業にあたり、大きな支出となる一つに医療機器の購入が挙げられます。

おそらく、多くの先生は医療機器の価格自体については、意識的にチェックしていることと思います。

しかし、購入価格以外にも、チェックすべきポイントはさまざまあります。

ここでは、これから開業される先生に向けて、医療機器購入にあたり注意すべきポイントについて、解説してまいります。

購入金額以外にチェックすべきポイント

では、実際どのような点を購入時に確認すればよいのでしょうか。

以下、一つずつ説明してまいります。

開業時に必要か

医療機器によっては、開業当時から必要でないものもあるでしょう。

クリニックの経営が基盤にのってから、もしくは患者様のニーズが増えてきてからなど、追加投資として、医療機器を後から購入するというのも選択肢の一つです。

その場合は、前もって医療機器を導入できるスペースを確保しておく必要があります。

したがって、何度もお伝えしているように、開業のコンセプト固めが大切になってきます。

いろいろな医療機器を試してみる

医療機器を選定するときに、「今の職場で使用している医療機器と同じものが良い」と既に決めていらっしゃる先生をよくお見掛けします。

ただ、開業を機に、他の会社の医療機器を試してみることをおすすめいたします。

いろいろな医療機器を試すうちに、「最初は同じものが良いと思っていたけれど、実際使ってみたら他の会社の方が良かった」ということもあります。

先入観にとらわれず、先生に合った医療機器を見つけましょう。

新品だけではない

医療機器は、新品を購入するという以外にも、リース、中古品、新古品というようにさまざまな選択肢があります。

例えば、リースの場合、先生ご自身が医療機器自体を購入するというわけではないので、初期費用が少なく済み、メンテナンスなどもリース会社で行ってくれるといったメリットがあります。

その一方で、中途解約が難しいことや、全体的に支払う金額が高くなってしまうといったデメリットも挙げられます。

こうしたメリット・デメリットをそれぞれ考慮したうえで、医療機器を選択すると良いでしょう。

電気使用量を確認する

医療機器が使用する電気量も確認しておきましょう。

実際にクリニックで医療機器を使用した際に、電気量が多すぎたため、クリニックのブレーカーが落ちてしまっては、診療を継続することができません。

クリニックで使用できる電気量か、また、超えてしまう場合には何らかの対策を講じる必要があります。

医療機器の重量を確認する

クリニックが空中階にある場合、物件の耐重量を事前に確認しておきましょう。

床が抜けることを防ぐためにも、耐重量に合った医療機器を選択する必要があります。

また、クリニックに運ぶ際に、持ち上げられるかについても重要なポイントとなります。

医療機器搬入の進捗を確認する

工事の進捗に合わせて医療機器を搬入することができるように準備を進めておきましょう。

昨今の、働き方改革や、運送費の高騰など、運送においても情勢は日々変わっています。

現在は、運送までに時間がかかることがありますので、余裕をもって準備をしておくことをおすすめいたします。

また、医療機器が届いた際には、医療機器を守るために火災保険の加入が必要となってきます。

メンテナンス費用はどれくらいかかるか

購入時の価格だけでなく、医療機器のメンテナンス費用を含めたランニングコストについても確認する必要があります。

仮に医療機器を安く購入できたという場合でも、その分メンテナンス費用に上乗せされてしまうということもあります。

そうなると、運転資金も多くなってしまいますので、メンテナンス費用も含めて、相見積もりをとることが大切です。

加えて、メンテナンス費用で、どこまで補償してくれるかも確認しておくと良いでしょう。

コンサルタントを上手く活用する

これまで、医療機器購入に際し、購入金額以外にチェックすべきポイントについて説明してまいりました。

勤務医をしながら開業準備を進めている先生にとっては、確認すべきポイントをすべて網羅するとなると、かなりの時間が必要となってくることでしょう。

したがって、クリニック開業に精通したコンサルタントとともに、効率よく開業準備を進めるために、コンサルタントを活用することも選択肢の一つです。

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