小児食物アレルギー負荷検査
小児食物アレルギー負荷検査とは
16歳未満の患者に対し、原因抗原の特定や耐性獲得の確認のために食物負荷検査を実施した場合に算定する診療報酬です。
対象患者
- 問診及び血液検査等から、食物アレルギーが強く疑われる16歳未満の患者
算定要件
- 食物アレルギー負荷検査の危険性、必要性、検査方法及びその他の留意事項について、患者又はその家族等に対して文書により説明の上交付するとともに、その文書の写しを診療録に添付すること。
- 小児食物アレルギーの診療に当たっては、「AMED 研究班による食物アレルギーの診療の手引き2017」を参考とすること。
点数
- 1,000点/回(年3回に限る)
届出要件
- (1)小児科を標榜している保険医療機関であること。
- (2)小児食物アレルギーの診断及び治療の経験を10年以上有する小児科を担当する常勤の医師が1名以上配置されていること。
- (3)急変時等の緊急事態に対応するための体制その他当該検査を行うための体制が整備されていること。
関連する科目
開業・経営におけるポイント
食物負荷検査を行った場合に算定できる診療報酬ですが、6歳未満の患者さんに対して小児科外来診療料や小児かかりつけ診療料を算定する場合には、併算定ができませんのでご注意ください。
また、食物負荷検査を行う患者さんには、長時間院内で待機していただく必要があります。
キッズスペースを設けるのか、待合室や処置室内で待機してもらうのか、内装の設計時から検査の流れをイメージしておくとよいでしょう。
ホームページでの詳細な案内を掲載しましょう
食物不可検査は長時間の待機が必要になりますので、事前に患者さんへの十分な情報提供を行うことが検査希望の患者さんを集める上で大切です。
基本的に小児科のホームページを見るのは患者さんの親御さんです。
検査の日のタイムスケジュールや当日の持ち物、出現するおそれのある症状など記載することで、事前に不明点や不安を解消し、当日スムーズに検査実施できるようにしておきます。