医院継承開業の現状・抑えるべきポイント

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多く出てくる継承の話、大切なのは査定

承継案件が、多くの医療関係のサイトで紹介されるようになってきています。

しかし、中身の査定(デューデリジェンス)をしっかりやらずに、話を進めると異常な高値で承継する羽目になったり、高額な借金を背負うことになったりするので注意が必要です。

経営の苦しい診療所を押し付けるような注意案件も

高齢な医師が患者さんのことを考えて、開業を考える医師にバトンタッチする理想的な承継開業というものもあります。

しかし、詐欺に近いような、架空の診療報酬を計上した財務諸表を提示して、経営がうまくいっていない診療所を押し付けるような話の方が圧倒的に多いのが実情です。

弊社の場合、業歴が25年を越えましたので、創業当初に何らかのお取引を頂戴した開業医の先生から、承継の相談を直接受けるような環境を持っています。

そのような先生方に、大手調剤薬局(門前薬局)に相談されたか伺うと、まず、相談されていないことがよく解ります。

しかし、大手調剤薬局がなぜか承継案件を大量にサイトに掲載しています。

調剤薬局の出店には3,000万円ぐらいのコストがかかります。

地域によってはそれ以上のコストがかかっている場合もあります。

門前薬局を開局したのに開業を手伝ったクリニックの経営がうまくいかずクリニックが撤退などの場合は、調剤薬局に話が行くでしょう。

もっとも、処方箋枚数が少ないので、薬局自体も苦しいのですが、大手調剤薬局グループであればそんな話は普通に転がっています。2018年頃まで、医薬品卸も中小薬局グループを買収して傘下に収めてきました。

そんな中に一緒に開業したクリニックの経営が厳しく、医師が撤退するために後継者を探すような案件も大量にあります(銀行からの情報では、昨年・今年開業用に融資した先が早速不良債権化した事例が増えている)。

コロナの影響もありますが、そもそも激戦地での戦略なき開業だったり、調剤薬局や医薬品卸に乗せられての過剰装備開業が原因だったりします。

少なくとも、弊社が昨年・今年と開業コンサルティングを行った先で、コロナの影響はあったものの、既に事業計画を大幅に下回っている心配なクリニックは1件もありません。

したがって、サイトに出回るクリニック継承案件にうかつに乗ると最初から厳しい経営状況を引き継ぐ可能性が大きいことを知っていただきたいと思います。

専門家による査定は必須

必ず、医療の専門家による査定(開業する医師の立場に立ってデューデリジェンス)を行うことを忘れずに承継案件には向き合うことをお勧めします。

もっともお勧めの方法は、開業後の経営コンサルティングも責任をもって行う一定の歴史のある会社に、開業の相談をしておくことです。

弊社を含め、良心的な対応をし、実績のあるコンサルティング会社には、税理士などから承継の相談が持ち込まれるケースもあります。

自らの顧客の承継案件だけでなく、専門家同士のネットワークの中で、優良な承継案件は出てくるものです。

試しに、ネットで承継案件を提供している業者に声をかけてみると高額なマージンと案件のひどさが理解できることでしょう。

弊社と開業コンサルティング契約を結びながら、そのような承継案件を持ち込まれる先生もいらっしゃいます。

残念ながら、まともな案件が一つも無いので、成約になった事例は一つもありません。

弊社では、クライアントがそろそろ勇退を考えられる年齢に差し掛かっているところもあります。

また、実績があることから紹介で医師の顧問税理士などから案件が持ち込まれることもあります。

承継開業を希望される場合、ぜひ、弊社の無料相談をご利用ください。

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