テナント開業におけるクリニックの内装工事の注意点

クリニックの内装工事では、デザインや設計に重点を置く先生も多くいらっしゃると思います。

その他、費用についても意識的に確認していると思いますが、テナント開業の場合、その他にも注意すべきポイントがいくつかあります。

ここでは、これから開業される先生に向けて、テナント開業におけるクリニックの内装工事の注意点について説明してまいります。

工事区分

テナント工事は、下記のように分類することができます。

A工事

A工事とは、躯体と呼ばれる建物の構造部分、共用施設に関わる部分の工事になります。

具体的には、テナントの外装や外壁、エレベーターなどが該当します。

A工事では、工事業者の選定から発注、支払いのすべてをオーナーの方が行うことになります。

B工事

テナント開業であれば、テナント入居者となる先生が関わってくるのは、B工事からとなります。

B工事は、テナント内にある建物本体にかかわる部分の工事を指します。

具体的には、空調設備や防火、防水設備が挙げられます。

ここで注意していただきたいのは、B工事において工事業者はオーナーから指定されてしまうのに対して、支払いはテナントの入居者が行わなければならないという点です。

C工事

C工事は、一言でお伝えするとテナントの内装全体の工事になります。

つまり、クリニックに必要となる照明や壁のクロス、床のタイルなどがあります。

C工事では、工事業者の選定から発注、支払いまで、テナント入居者の先生が行う必要があります。

工事区分のまとめ

3つの工事区分をまとめると、以下の通りになります。

A工事 B工事 C工事
工事業者の指定 オーナー オーナー テナント入居者
工事業者の発注 オーナー テナント入居者 テナント入居者
費用負担 オーナー テナント入居者 テナント入居者

内装工事の注意点

では、実際どのような点に気を付けて、内装工事を進めていく必要があるのでしょうか。

B工事の金額に注意する

B工事では、工事業者をオーナーから指定されてしまいます。

オーナーからすると、オーナーご自身でお支払するわけではないので、業者と交渉して費用を抑える必要がなく、B工事費用が高額になってしまう場合があります。

先生とオーナーの関係が開業前から悪化しないよう、コンサルタントが先生とオーナーの間に入って、価格交渉するということもあります。

追加費用が発生するか確認する

商業施設などに入る場合、同居しているテナントが営業している時間帯に騒音などの影響が出ないよう、夜間工事となることがあります。

夜間工事の場合、人件費が25%以上上乗せとなるため、その分工事費用が膨らんでしまいます。

そのため、すでにオープンしているテナントに入居する場合、夜間工事の必要があるか確認しておきましょう。

工事日程はどのくらいかかるか

B工事とC工事を入れ違いになって進めていくところもあれば、B工事が終わってからC工事を進めてほしいと、オーナーから依頼されることもあります。

工事日数が伸びてしまうと、医療機器の搬入や開業日自体に遅れが出てくることもあります。

したがって、前もって確認しておく必要があります。

コンサルタントを上手く活用する

ここまで、テナント開業の内装工事の注意点について説明してまいりました。

注意点を踏まえ、内装工事の費用が膨らまないように進めていくことが大切です。

また、オーナーと先生の関係が開業前に悪化しないよう、価格交渉などはクリニック開業に精通しているコンサルタントを上手く活用することも選択肢の一つでしょう。

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