オンライン資格確認の顔認証付きカードリーダー比較
【更新日】2024/11/19
2021年の3月より、医療機関・保険薬局にて「オンライン資格確認」が開始いたしました。
オンライン資格確認の導入について(厚生労働省公式HP)
オンライン資格確認では患者さんがお持ちのマイナンバーカードを専用の顔認証機能付き機器で読み取る必要があります。
こちらでは、顔認証付きカードリーダー(5社)の比較とそれぞれの特徴をお伝えしていきます。
顔認証付きカードリーダー5社の比較
メーカー | 富士通Japan 株式会社 |
パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社 |
株式会社 アルメックス |
キヤノンマーケティングジャパン 株式会社 |
アトラス情報サービス 株式会社 |
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機器イメージ | ![]() |
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寸法 (幅×奥行×高さ) |
17cm×23cm×20cm | 14.8cm×14.5cm×27.6cm (突起物、付属品除く) |
35.4cm×17cm×13.9cm | 幅9.8cm × 奥行18cm × 高さ24.2cm | ディスプレイ横向き時:26.8cm×18.9cm×35.6cm ディスプレイ縦向き時:18.3cm×18.9cm×39.7cm |
画面サイズ | 5インチ | 7インチ | 8インチ | 5インチ | 10インチ |
保守 | 5年間無償保証 | 5年間無償保証 | 18ヶ月間無償保証 上記期間終了後は有償保障(月額2,500円) |
5年間の自然故障保証 | 5年間無償保証 |
紙の公費医療券各種証明書等の読み取り | 不可 | 不可 | 可 「ひとり親家庭等医療証」や 「こども医療費受給者証」等に対応 |
不可 | 不可 |
メーカー公式HP | 製品情報ページ | 製品情報ページ | 製品情報ページ | 製品情報ページ | 製品情報ページ |
富士通 Caora

富士通のCaoraは一番立方体に近い形になっており、設置の安定性が高いことが特徴です。
カードリーダーはやや奥まった構造になっており、外光の遮断から読み取り制度を向上させる設計になっています。
また顔認証システムにはなりすましの防止機能も搭載されています。
画面のサイズは比較的小さいものの、コントラスト比の調整により色弱の方にも見やすいような対応がなされています。
またPC1台に対してこちらのCaora4台までが同時に接続可能となっており、受付に複数台並べたいという場合にも対応できる仕様になります。
パナソニック

パナソニックは縦長のデザインでスマートさと設置面積の小ささが特徴的です。高さが許す限り省スペースでの導入が可能です。
実際にデザイナーが効きデザインを手がけたこともありスタイリッシュさがあります。
縦長の顔認証モニターはパナソニックの技術が集約されており、その顔認証制度の高さが特徴です。(パナソニックの顔認証システムは空港での認証システムにも導入され、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)からも高く評価されています)
また画面は手袋をつけたままでのタッチも可能で、直接画面に触れたくないという方にも対応しています。
アルメックス マイナタッチ

アルメックスのマイナタッチのみ機能面から横長型が採用されています。
上記2社との最大の違いが、紙の公費医療券各種証明書が読み取れることで、このために横長のモデルとなっています。
こちらもPC1台に複数台を接続可能になっており、顔認証システムも赤外線を用いたなりすまし防止機能を搭載しています。
また、ミラーリング機能として、受付側からも操作が可能なモニターがあり、画面に触れたくない、タッチパネルの操作が不慣れな方の代わりに受付から操作をしてあげることが可能です。
アルメックス社の再来受付機との連携が可能な機器となり、連携して設置すると、受付→マイナンバーカードの確認→保険証の読み取りまでを完結できるようにもなります。
キヤノン Hi-CARA

キヤノンからはパナソニックのような縦型のモデルが出されています。スタイリッシュでコンパクト、置き場所に限りがある場合には選択肢になるのではないでしょうか。
他社にもあるのぞき見防止機能やカードの置き忘れ防止機能が搭載されています。
一番の特長は、操作部が取り外しできることです。ハンディタイプとして手によって使用できることで、置き場所に縛られることなく、小さなお子様や車いすの患者さんにも使いやすくなっています。
また、本体上部にステータスランプが搭載されており、画面を見ずとも読み取り状況やエラー状態が一目でわかるようにもなっています。
アトラス情報サービス株式会社 MATSUMURA EXC-9000

アトラス情報サービス株式会社のMATSUMURA EXC-9000の最大の特徴は、ディスプレイの大きさです。
10インチという大きさから、タッチの領域が広く、患者さまが使いやすいデザインとなっています。
右の画像では、ディスプレイの向きが横になっていますが、縦に向きを変えることもでき、置き場所に合わせて調節して頂くことができます。
そのほか、英語・韓国語・中国語にも対応しており、患者さまの幅が広いクリニックでは、選択肢の一つとなるでしょう。
各社、患者さん、医療機関を考えての機能が充実しておりますので、設置スペースや運用、画面サイズなどそれぞれクリニックに合った機能を見定めて導入を検討されてはいかがでしょう。