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ドクターサポート通信
Drサポート通信では、クリニック経営のヒントとなる情報をお届けしています。
ホームページによる集患と検索
「東京 内科」で1位をとる必要があるでしょうか
パソコンはもちろん、スマートフォンやiPadをはじめとするタブレット端末の普及に伴い、クリニックのホームページは普通に見られるようになりました。
Yahoo!やGoogleなどから患者さんが自主的にクリニックを直接検索するのはもちろん、各病院検索サイトやFacebookといった他のページから最終的にホームページが見られることもあります。
今回はその中で、検索エンジンからの検索キーワードについて、お話をしたいと思います。クリニックでは、SEO専門会社から提案を受けることも多いかと思いますが、その中で、今回触れている、「○○」「○○ ○○」といったキーワードで上位を目指しましょうというお話をされることもあるのではないでしょうか。
またご自身のクリニックについても、このキーワードで表示されていないな、といった疑問を持たれることもあるかと思います。
そもそもキーワードとはなんでしょうか
キーワードとは、たとえば患者様がどこか体調が悪くなり、症状を調べたり医療機関を探すために、自分の持っている知識の中から選ばれた単語です。
「東京 内科」というキーワードの場合、調べている方は東京駅で内科を探すつもりだった場合でも、東京都全体のクリニックが検索対象になります。そのため思った通りの検索結果が得られない場合も考えられ、その場合さらに地域を絞るなどして検索をしていくでしょう。
地域であれば、区や市町村もありますが、これも特殊な科目・病名との組み合わせの場合でなければ利用されない可能性もあります。ひとつの区といっても広い地域ですので、なかなか任意のクリニックを探すのは難しいのではないでしょうか。
また、科目名についても、規定の診療科目名は一般の方はあまり深く知らないものです。「胃腸科」「消化器科」「消化器内科」が同じだと思う人もいれば違うと思う人もいらっしゃいます。
どのようにキーワードを絞っていったらいいでしょうか
まずは現在ホームページにどのようなキーワードで見に来ている方がいるか、アクセス解析ソフトを使って調べてみましょう。アクセス解析ソフトを使用すると、ホームページのプログラムに専用のコードを埋め込むことで、クリニックホームページにどのようにキーワードでアクセスしてきたのか、どのページがよく見られているかなど、ホームページにアクセスしてきたユーザーの情報を解析する事ができます。
※追加にはHTMLの知識が必要になります。
※ホームページ管理を業者に依頼されている場合、通常アクセス解析は埋め込まれておりますので、
担当者にご確認ください。
ホームページを作り始めて3ヵ月程度〜1年以上たってくると情報がかなり集まってきます。
アクセス解析でわかるキーワードは、成功キーワード(患者様が実際に検索してホームページまでアクセスしてきたキーワード)であるため、検索エンジンで1位に表示されていたキーワードであっても、実際に患者様がホームページを見に来ていなければデータとして残りません。
クリニックにとって大切なのは、成功キーワードでの検索結果上位表示であるため、アクセス解析に記録されているキーワードは集患の上で重要な材料となります。そのため、来院時の問診票の欄に簡単なアンケートを設置し、どのような経緯で来られたか、インターネットからの場合、どのようなキーワードで調べて来られたかを収集することにより、アクセス解析と合わせて、より情報の精度を高めることができます。
仮にアクセス解析で「日本橋 内科」というキーワードでホームページを見に来る割合が一番多かったとします。
また、患者様のアンケートでも「日本橋 内科」のキーワードでホームページを見に来た方が多かったとします。
その場合は、このキーワードでさらにアクセス数を伸ばしていくというのが一つ、そのほかに「日本橋 内科 ○○」のような関連キーワードでアクセス数を伸ばしていくという選択肢もあります。キーワードでアクセス数を伸ばしていく=ホームページを見てくれる人を増やすという感覚でとらえていただいて良いと思います。
これにより何が起こるか、というと、ひとつは集患です。
また、そのほかに見てくれる人が増えることでホームページ自体の力が少しずつついてきます。その状態にしておくと、新しい診療をスタートさせたいとき、また強化したい治療があるときに、今度はそちらのキーワードを伸ばしていくことで、経営方針に合わせたホームページ活用ができるようになります。
キーワードは集患やホームページ強化のための重要な情報です。
クリニック経営のポイントとして育てていきましょう。