経営に役立つ情報を毎月お届け!
ドクターサポート通信

Drサポート通信では、クリニック経営のヒントとなる情報をお届けしています。

クリニック経営の建前と本音

ホームページの更新=集患?

クリニック経営の建前では、「ホームページのコンテンツ更新を頻繁に行うと集患効果が高まる」と言われています。

しかしながら本音で言えば、更新頻度だけではなく、患者にとって必要な情報が過不足なくかつわかりやすくホームページに掲載されることが重要です。

医療法上ホームページは、広報としての取り扱いとなるため、広告規制の対象外です。2018年6月の医療広告ガイドラインの改定により、クリニックのホームページも広告規制の対象となりました。
ガイドラインを遵守しながら、患者様にアピールすべきクリニックの内容をしっかりと掲載すると共に、基本情報に患者を引きつけるような工夫をもれなく盛り込むべきです。

例えば以下のようなポイントをチェックしましょう。


  • どのような疾患を診られるのか、症状名(おなかが痛い等)や症状の写真・イラストを用いて、患者様に分かり易く表現し、掲載する
  • トップページに掲載する内容は、例えば内科や耳鼻科など一般的な科目であれば診療時間をわかりやすい位置に入れ、肛門外科や脳神経外科など専門的な科目では症状名をわかりやすく入れるなど、その科目ごとに適した内容を掲載
  • 行っている検査や、クリニックまでの地図・アクセス方法、診療時間、予約の有無などを掲載
  • 院長、スタッフまたはクリニック内の雰囲気などを写真やコメントを交えて掲載

こうした情報が適切に患者様に伝わることによって、よりクリニックに対するイメージを持ちやすく、来院へのハードルが下がりやすくなります。

クリニックへの親近感を持ってもらうツールとして、ブログも適しています。


  • クリニックの専門分野について、実際に患者様からあった質問を掲載
  • 医師や看護師、事務スタッフによる日常の出来事をブログで更新

これらは1つのブログに混在しても問題ありません。
この様な工夫を受付・会計時に患者様へ口伝えすることにより、患者とのコミュニケーションのきっかけを作ることができます。

定期通院している患者が「ブログ読みました」と話しかけてきて、医師やスタッフと談話することにより、患者様とのコミュニケーションがより円滑になる場合もあります。

ただし、週に一回程度の更新が必要になりますので、無理なく続けられる内容を選びましょう。ホームページやブログを利用するにあたって注意が必要な部分もありますが、とても良いツールですので、ポイントを押さえて経営に活用してください。


経営に生かす、患者満足度アンケート作成のコツ

クリニック経営の建前では、「患者満足度調査の結果に基づく改善を行えば、評判が向上する」と言われています。

患者満足度調査とは「設備」「アメニティ」「診療態度」「スタッフの対応」といった項目別にアンケートを取ることです。改善点を明確にし、経営改善に活かすことが重要です。
しかしながら、調査のやり方次第では役に立たないケースが多くあります。

ポイントは調査項目の設定にあります。
アンケートの結果が多くても、患者様にとって期待度(重要度)が低い項目ならば、時間や人員を使っても改善の効果は小さくなるでしょう。
例えば、「クリニックに満足していますか?」のようにポイントが絞れていない質問をしてしまうと、患者様が感じていることと、クリニックが感じていることの間にズレが生じてしまい、患者様の満足には結びつきません。
「医師の診療態度に満足していますか?」「待ち時間は長いと感じましたか?」など、クリニックの改善点が明確になる質問をすることが重要です。
ただし項目が多すぎると回答が面倒になってしまうため、チェックをするだけでよいといった手間のかからない方法で患者様の希望を聞けるアンケート作りをしましょう。

クリニックの経営は、患者様との関係をより良くしていくことを念頭に置き、患者様の視点を想像し取り組んで行くことが大切です。
時にはご家族のようなクリニックから少し離れた位置にいる方や、経営の実績がある方など第3者からの意見を聞いてみるのも良いでしょう。

↑ページのTOPに戻る

このページの先頭へ戻る

医院開業の無料セミナー
ご案内はこちら

医院の新規開業・再建・売却
無料相談お申込みはこちら

FPサービス会社概要
資料のご請求はこちら